「会いに行ける科学者フェス」で科学者に会ってきた
10月8日(日)秋葉原UDXにて開催された「会いに行ける科学者フェス」に参加してきました!
博士アイドル化計画!?最終オーディション!
今回のフェスの目玉イベントのひとつがこちら!
博士アイドル、通称「PhD48」のメンバーが個性豊かな研究発表で会場を沸かせていました。
研究者をアイドルのように「推す」というアイデアはとても新鮮ですが、もしかすると中世の研究者はこんなふうにお金持ちを魅了して研究費を得ていたのかも!?
あなたの論文がアートに!?
こちらは academimic さんによる、論文をアートに変える展示です。
論文をもとに、その世界観をアートに落とし込むというアイデアは、英語は読めないけどどんな論文なのかイメージだけでもしてみたいという方にとって画期的なものになるでしょう!
筆者もいつか論文をアートに変えてみたいと思うのでした。(まずは論文を書け)
一般の人にも研究の面白さを伝えたい!ポスター展示を一部ご紹介!
誰しもが一度は遊んだことのある「マリオ」を人工知能にプレイさせてみたら?
東大の高田さんによる発表は
マリオAIでゲームのバグを探そう!
という老弱男女釘付けの研究でした。
ゲームのバグを見つける作業は、それ自体がゲームの発売において大きなネックとなるものでこれを自動化するだけでも画期的ですが、こうした研究は災害や事故という状況において陥るかもしれない想定外の事態を探索するためにも使えるかもしれないというとでした!
自分自身、研究で機械学習を使っているので、こんな応用方法もあるのか〜と高田さんとの議論を楽しませていただきました!
花粉症の原因は、花粉エキス?花粉の殻?それとも両方?
続いても私達の生活に直結する話題、
花粉症
についてです。
この順天堂大の安藤さんらによる研究では花粉症の原因を探るために、マウスを用いて
- 花粉そのまま
- 花粉から抽出したエキス
- 花粉の殻
- 花粉のエキス+花粉の殻
のうちどれが花粉症の発生に寄与するかという実験が行われています。
個人的に衝撃的だったのはその結果で、花粉症の発症には「花粉エキス」と「花粉の殻」が両方必要だというものでした。
花粉の殻がまず生体に刺激を与え、その後花粉エキスが生体に作用するという流れが考えられているそうで、生体もなかなか奥が深い…!
こちらの研究をされていた方とは、当日に我々QLIプロジェクトのテーマである「基礎研究と社会の関係」についても会場で議論させていただきました。
こういうチャンスが得られるのも研究会ならではの魅力ですよね。
地球温暖化を止める鍵は、あなたの周りの土の中に!?
最後にご紹介するのは、我らが東北大から参加されていた
市民科学プロジェクトブース
「地球冷却微生物を探せ」
です。
地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの一つ「N₂O」を分解する微生物が存在することが明らかになっていますが、まだその詳細は明らかになっていません。
この市民科学プロジェクトでは、こうした微生物を温室効果ガスの濃度推移から発見できるキットを配布することによってみなさんの周りの土から、地球を救う微生物を発見できるなんともワクワクするプロジェクトになっています!
みなさんもこのプロジェクトに参加してみてはいかがでしょう?
弾丸で参加した今回の「会いに行ける科学者フェス」でしたが、QLIとしてもたくさんの収穫がありました。
現地でお話させていただいた方々、この記事を読んでくださった方々本当にありがとうございました。